人生に意味はない。
人生に意味はないという結論に至るには確か二十代になる前でそれほど苦労はなかった。
理由は簡単で人生に意味があるとすると、すべての人は救われないから。人生が素晴らしく生きる意味に満ちている事を前提とすると、不幸にも生まれてこれなかった命や、天災や不条理などで命を落とした人は落伍者になってしまう。それを不運と一言で片付けてしまうのはあまりにも残酷で、何の役にも立たなくてもせめて私の命でも差し出したくなってしまう程悲しすぎる。だから私は授かった命は精一杯生きさせてもらうけど、それと同時に生きる事に大層な理由も使命も求めない。
日々感謝して頭を下げるただそれだけ。