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woodenvalleyのブログ

日々感じた事や思った事。大切な事。ふとした事。子供の事。

そこは教室だった。

そこは教室だった。

自分が学生なのか、何者かも分からないがたくさんの人達と授業を受けていた。笑顔が溢れ楽しい雰囲気で進んでいた。ある時、ふと私は一人教室を抜け出しトイレに向かった。トイレの入り口に差し掛かった時だった。目の前の洗面台に見覚えのある後ろ姿があった。振り返ったその人は、やはり父だった。彼は何も言わず、いつものようにニコニコして私の前を通り過ぎていった。亡くなった父がそこにいる。すぐに消えてしまうと思った。私は慌てて追いかけた。父はある教室の中に入っていった。私も後を追って教室に入ると、父は教壇にいる先生らしき人に何か紙切れを渡し、何度も会釈をしていた。そして空いていた席に座った。すると、案の定消えてしまった。私はすごく紙切れが気になったので、教壇の人物に紙切れを見せて欲しいとお願いした。その人はあっさりと渡してくれた。私は、はやる気持ちを抑え中身を見た。私は落胆した。そこには何気ないメモが書かれていただけだった。たとえ僅かでも父の痕跡を見つけたかった。期待した分私は酷くがっかりした。そして溜息をつきながら何気なく紙の裏を見た瞬間私は言葉を失った。

いつも見ているから。

そう書かれていた。驚くほど鮮明で綺麗な文字だった。息が出来なくなるような感覚というのか。そしてその瞬間、夢がガラガラと崩れ現実に戻るのがハッキリと分かった。そして私は目が覚めた。

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